8月8日〜10日

8月8日
朝10:00くらいに起きる。12時間くらい寝たろうか。全身が重く、指がやはりまだ痛い。岩ですった傷と大量のささくれがうざい。乾燥しているのでささくれができやすいのだ。腹減った…。ピザに貪りつく。その後牛乳やらドーナツやらサラダやら食いまくった。とにかく甘いものがおいしく、いくらでも食べられるといった感じだ。相当なカロリーを摂取したことだろう。なんだか腹の調子がおかしい。いきなりいいものを食べ過ぎたのだろうか?今日一日で6回くらいトイレへ駆け込んだ気がする。あと荷揚げのせいで腰が痛い。座るときと立ち上がるときに痛む。サラテは明後日から実質の登攀だ。そえまでに体が回復することを祈る。特に何もせずボーっと過ごす。夜はいつものようにカリービレッジで自炊。もう大衆の面前で米をとぐのも慣れた。今日は4$の肉とフルーツ缶、米、そしてバドワイザーだ。やはり日本人は米だよ。

8月9日
今日もレスト。朝食は米、牛乳、スープ、ドーナツ。自炊していると、近くの日本人の子供が「あ!またあの日本人いるよー。とか言っていた。がっつり食った後ヨセミテロッジのレストランのただのコーヒーを飲みながら読書。ドーナツ、ミルキーウェイスニッカーズと、甘いものを食べ過ぎたせいか胃がもたれた。

8月10日
今日はサラテの準備日だ。朝飯を済ませてエルキャプのアプローチの偵察へと向かう。9:00以降はエルキャプの方にもシャトルバスが出ており、それに乗ってEl Capitan Meadowsで下車。そこから基部に向かって歩きしばらくすると壁に到着。トポによるとここから10時の方向に行くらしい。取り付きには大きなプラットホームがあるらしい。プラットホームか…、そんなものはいくら登っても見つからない。一度下に戻ってみると発見!トレイルの一段上にまさしくプラットホームというような場所を見つけた。トポと照らし合わせてもここで合ってそうだ。これがサラテか…。上を高々と見上げる。頂上ははるか上空にあり上の方は多少かぶっているように見える。しかし暑い。ハーフドームは肌寒いくらいだったが、サラテは相当暑そうだ。しかもピッチ数は1.5倍くらいあり、荷物も10キロ程増える。サラテはレギュラーより困難な登攀になることは間違いない。果たして荷物は上がるのか?核心の5.9オフィズスは超えられるのか?荷揚げのし過ぎで腰が崩壊しないか?不安は尽きない。何とかなることを祈る。この後、ストアーでクリフバー42本、バックパッカーズパントリー(以後BP)数個、水9ガロンを購入。水の容器にガムテープを巻いていると、日本人が話しかけてきた。なんとクライマーらしい!日本人のクライマーに会うなんてレアだ。しかもなんとこの人たちは、ハーフドームで僕らのすぐ後ろを登っていた日本人だった。確かにあの時頂上付近で、下から日本人のコールのやりとりが聞こえていた。北海道出身の社会人の2人組みであった。一方の人はシュラフをもっていかずにビバークしていたらしい…。この後はショートルートやボルダリングをやって帰国するそうだ。サラテを登るというと、「おー!君らなら登れる登れる!!」と言っていた。何の根拠もない励ましだったがちょっぴり自信が増した。