7月22〜23日

7月22日
今日は6:00に起き、朝飯を食べ、グレイシャーポイントへ向かう。4マイルトレイルという道をずっと登っていく。7.4kmあるようだ。ひでさんと共にすごいスピードで登り、1時間50分くらいで着いてしまった。グレイシャーポイントでは、ハーフドーム、ノースドーム、ロイヤルアーチーズ、ワシントンコラムなどの大岩壁が見渡すことができ、素晴らしい景色だった。僕らが最初に登る予定のビックウォールであるワシントンコラムの位置を確認できたのでよかった。降りた後、スワンスラブへとヨセミテ初のクライミングをしに向かう。キャンプ4から近いのでアプローチは楽だ。5.6~5.7のルートを4本登りいい練習になった。やはりヨセミテの岩はしっかりしていて堅い。カムがすごく決め易い。明日はチャーチボウルへ行く予定。今日の夕飯はハンバーグ丼。米はタイ米みたいなやつ。やっぱ日本人は米だよ。充実した一日だった。
Swan Slab
Penelope’s Problem 5.7 オンサイト
Hanging Flake 5.6 オンサイト
Unnamed Crack 5.9 オンサイト(プリクリップ)
Oak Tree Flake 5.6 オンサイト

7月23日
今日はチャーチボウルだ。取り付きが分からず30分くらい探し回るが見つからない。アプローチ1minuteって書いてあるのに…。クライマーらしき人に聞いてみると教えてくれた。なんだすぐそこじゃん!確かに1分だ。最初にUncle Fanny 5.7。狭いチムニーからハンド、その後凹角のハンド。かなり疲れた。次にChurch Bowl Chimney 5.6。こいつはまさにチムニーという感じのルートだ。ラッペルすると引っかかりそうなので僕はフォローで登る。次に、隣の5.8の名前のないフレアードチムニーをトップロープで。これを登って気付いたが、チムニーは左右どちらを向きながら登るかで全然難しさが違う。僕は右を向いて登ったが、ひでさんは逆であった。こっちの方が楽だったようだ。オブザベーション能力もチムニーには必要だ。キャンプ4に帰ってきて、一人の日本人クライマーに話しかけられる。この人はパートナーが病気で倒れてしまい、一緒に登る人を探しているらしい。センチネルロックの「ステックサラテ」を一緒に登らないかと提案してきた。このルートは16Pのマルチピッチで、途中オフィズスが連続したり、僕らのレベルにはつらいルートである。ひでさんはあっさりOK。心配性の僕は内心「マジ?!」と思ってたが、OKする。ついでに、明日のナットクラッカーも一緒に登ることになった。聞けばこの人は、名前は浅井さんで、海外クライミングツアーは今までに4回経験しており、日本をクライミングしながら渡り歩いていたこともあるらしい。指を見るとめっちゃ太い…。とんでもない人にあったもんだ。27歳らしいのだが見た目は僕とタメと思えるほど童顔だった。ひでさんは「あの人にリードしてもらって、登りたかったセンチネルロック登れちゃうよ!おいしいぞこれは!」と言っていた。おいしいか…、う〜ん。おいしいっちゃおいしいけど、食うのにとてつもなくつらい思いするんだろなーと思った。ヨセミテに着いていきなりしんどい目に遭う事になった…、と思った僕はちょっとブルーな一夜をすごした。あと、浅井さん曰く、キャンプ4にはもっとイカレタクライマーがいて、そいつは5.12のルーフのオフィズスを登り、プロテクションを水筒でとったらしい…。ヨセミテはクレイジーなやつばっかです。
Church Bowl
Uncle Fanny 5.7 オンサイト
Church Bowl Chimney 5.6 フォローでオンサイト
フレアードチムニー 5.8 トップロープでオンサイト