ハーフドーム

ハーフドームの大まかな報告をしたいと思います。
行動予定
8月3日:アプローチ、3ピッチfix
8月4日:11P目
8月5日:17P目 Big Sandy Ledge
8月6日:TOPOUT
8月7日:下山

実際の日程
8月3日:アプローチ
8月4日:アプローチ、3ピッチfix
8月5日:11P目
8月6日:17P目 Big Sandy Ledge
8月7日:TOPOUTし、下山

アプローチ方法は二つあり、直接基部までアプローチする方法と、ぐるーっと回ってアプローチする方法があります。後者は他の人の記録などを見ても8時間ほどかかりそうなので、僕らは前者の方法にしました。4級程度の登攀を含み技術的には難しいとトポには記されてあります。事前に、ハーフドームの基部には泉が涌いていることがあるという情報を得ていたため、水は全部は持っていきませんでした。泉が涌いていない場合はもう一度アプローチすることにしました。なんたって重いので…。ところが、アプローチルートの取り付きを誤り、本来よりもずっと右の方から取り付いてしまいました。おかげで、アプローチの時点で登攀が始まり、途中明らかに4級とは思えないほどのリッジをノーザイルで登る危ういシーンもありました。結局合計10時間ほどかけてアプローチし、レギュラーの取り付きへ。普段の行いが良いのか、泉は涌いていました。先行パーティーが遅いことと、アプローチに手こずったことから二日目はfixのみとなります。三日目からは大きな問題もなく登攀を続け、8月7日に登頂することができました。
レギュラーはサラテよりもルートの凹凸が大きく、荷物が引っかかり荷揚げに相当苦労しました。特に21P目では、チムニーのなかにホールバックがつっかえ、エライ目に遭いました。14:00くらいから日が当たり始めるので暑さはそれほどでもなく、むしろ少々寒いくらいで、朝晩はかなり冷え込みました。水は8月5日に29L持って登りましたが、かなりの量が余りました。
レギュラーも素晴らしいルートでした。クラックの美しさに魅入られながら登りました。サラテよりもフリーで登れる場面が多く、各ピッチの時間短縮になりました。アメリカンエイド技術ははまだ未熟でしたが、登っていくにつれて上達することができました。核心はやはりアプローチです。アプローチルートを誤らなければ、そして水をもっと減らしていたならばもっと楽に登頂できたと思います。登頂したときは、自分で自分を褒めたいと思いました。