アレート

前も言いましたが、我が山岳部の山行記録はアレートという本にまとめています。去年の山行の分担が決まったのですが、すでに書いていたのに分担が僕にならなかった山行の分のアレートがあります。もう書いちゃったし、削除するのもなんだから載せてみます。

2005 3/5〜6
春山プレ合宿 丹沢塔ノ岳
M4春日 M2高橋 M1赤澤
本当は白馬へ行く予定だったが、今週末は関東甲信越すべて大雪ということで丹沢に行くことになった。冬の塔ノ岳は、実はすでにかっちゃん(勝田)と先月行ってきたが、アイゼンを持ってかないというありえない失態の為、途中で引き返してしまった。そのリベンジを含めて今回はがんばろうと思う。塔ノ岳〜丹沢山蛭ヶ岳上高地って感じで縦走するらしい。
朝七時に部室に集合して、出発、大倉到着、登り始める。天気予報では大雪とのことだったが、意外に晴れていて、最初は気持ちよく登っていた(途中から雪降った)。ひとつ言えることは、大倉から塔ノ岳ピークまでの登りを経験した直後は、階段恐怖症となること間違いなしということだ。とにかく階段が多いのである!段差が大きいのから小さいのまで、階段に次ぐ階段である・・・。我々の大腿四頭筋、大殿筋、ハムストリングス、及び下腿三頭筋は急速に蝕まれていった。ひでさんがあまりの階段の多さに笑い始め、春日さんの魂が抜け始めた頃、ピークに到着!一面ガスだらけだった。その日はピークのちょい先に幕営。とりあえずピークワンに火をつける。ぅんぁあぁ〜・・・と喘ぎながらみんな暖かさに癒されていった。
今回の山行の酒の量は異常だった・・・梅酒一本、ワイン三本(ビンね)+個人の酒、である。けっこうな疲労の為、僕を含めみんな飲みまくり、かなり酔っ払った。そのせいで、合計4,5回コッヘルや食器の中身をテントの中にぶちまけてしまった・・・おかげで靴下、サーマレスト、プチ手には、味噌ワイン臭がしみ込んだ。外に用を足しに行く時など、直立することができず、仕方なくひざまずいたままするしかなかった始末である。酒を大量に持っていく時は、個人装備が汚れる覚悟で持っていこう!
次の日起きると、二日酔いでめっちゃ頭が痛い・・・。まだ誰も起きてないからまた就寝する。そして6時半起床。外に出ると、雪が積もりまくっていた。前夜から思っていたことだが、丹沢山のほうには行かず、このまま引き返すことにした(ラッセル大変だし)。準備を整えて出発。この時はまだ晴れてたので、写真家の人にピークで写真を撮ってもらった。一枚撮ってもらい、どーもーと言うと、もう一枚念のためと言って撮られた。やっぱ写真家だな〜と思った。まあそれはいいとして問題はこの後である。下山する道として、行きに通った大倉方面と、ヤビツ峠方面があった。「行きと同じじゃつまんないからこっち行きましょうよ〜」「コースタイム変わんない?」「あんまし変わんないっすよ」「バスの本数多い?」「けっこうありますよ」「そうか、じゃ・・」思えばこの時ほど僕が先輩に嘘をついたときはなかったろう。ヤビツ峠へ続く表尾根はけっこうしょっぱい縦走路で、鎖場やら急登やら(Ⅲ級くらいのクライミングもしたような・・)ラッセルやら、かな〜りきつかった。大倉に素直に降りてた方が断然楽勝だったので、先輩お二方に「赤澤ふざけんなー!」とか「赤澤この雪なんとかしろ!!」とか「サイモーーン!」(映画「運命を分けたザイル」参照)とか言われまくりながら縦走し、やっとヤビツ峠へ下山しました。でもしっかりしたプレになったし、温泉の気持ちよさも倍増したし、良しとしましょうよ!しかし、この後、バス停の時刻表を見ると、バスの本数はめちゃくちゃ少なく、次が来るまであと2時間半だった・・・。タクシーを呼ぼうにも圏外でした。このあと先輩方に再び罵声を浴びせられたのは言うまでもない。
(結局アンテナ立つまで僕が秦野のほうへ下りて、携帯でタクシー呼んで帰りました。お疲れ様でした)